一般財団法人 連帯 東北・西南 RENTAI TOHOKU-SEINAN

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2018.07.08 09:49

地元中学校の先生方との夕食会(7/7 2018 岩手県一関市)

7月7日(土)地元中学校の先生3名をお招きし、夕食会を開かせて頂きました。 3名の先生方は、それぞれ一関市内の異なる中学校で勤務されており、地元の子供たちの様々な現状を伺いました。 また、イスラム教と日本における子供の教育方法の違いや、社会の変化による教育の違いなどお話させて戴き、 良い情報交換の場となりました。先生方、ご参加頂きありがとうございました。

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カテゴリ:Staffレポート

2018年07月08日 09:49 admin

2018.07.06 09:25

千厩高校 小山瞬さんよりお礼状を戴きました

千厩高校 小山瞬さんより、5月21日に開催させて戴いたPelosoさんのバイオリン演奏会のお礼状を頂戴しましたので、掲載させて戴きます。

お礼状

カテゴリ:Staffレポート

2018年07月06日 09:25 admin

2018.05.23 12:00

バイオリン ソロ コンサートツアー "再会への希望" --また会う日まで--(5/18-22 2018)

【はじめに】

香港演芸学院(The Hong Kong Academy for Performing Arts)でバイオリンを教えながら、 各地でコンサートを開催中のイタリア人バイオリニストGian Paolo Peloso (ジャンパウロ・ペローソ)氏を招いて 岩手県南部各地で演奏して戴きました (http://www.gianpaolopeloso.com/)

5日間で、約2000kmの強行軍でしたが、国内外からの友人、知人の皆様から多大なご支援を得て、 無事予定通りに実施出来ましたことは、大変幸運でした。

お世話になりました皆様に心から御礼申し上げます。

【大川小学校跡地にて】

2018年5月18日(金)午後2時より、石巻市大川小学校跡地で鎮魂ソロコンサートを開催いたしました。

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天気を一番心配しておりましたが、開始時間には雨も弱まり、武山さんを中心とした大川地区の皆様にお集まりいただき、 用意して下さっていたテントの下でバイオリンソロコンサートを開かせて戴くことができました。 亡くなられた74人の子供達や犠牲者の皆さんが集まって側で聴いておられる思いがいたしました。 武山さんとご友人の皆様のご協力に感謝です。

【中尊寺本堂にて】

2018年5月19日(土)午前9時30分より中尊寺本堂にて、鎮魂ソロコンサートを開催いたしました。

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今回の開催には、中尊寺の破石晋照(はせきしんしょう)和尚様にご尽力戴きました。 山田俊和貫首はじめ、菅原光中ご住職様にもご同席賜り、BachのChaconneが本堂一杯に流れ、 感動の一時でした。

【大槌町旧役場庁舎にて】

2018年5月19日(土)午後2時30分より、大槌町の旧役場庁舎前で鎮魂ソロコンサートを開催いたしました。

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旧庁舎保存を訴える住民団体「おおづちの未来と命を考える会」の代表である高橋英悟和尚様の活動を強くご支援致します。 旧庁舎保存維持は国内外から多くの支援を得て立ち上りつつある大槌町が世界に謝辞を表す意味でも重要であると考えます。

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元大槌町長の碇(いかり)川(がわ)豊(ゆたか)氏が司会進行役を務めて下さり、震災が発生した午後2時46分に全員で黙祷、 震災当日と同様な厳しい冷え込みの中、60人前後の方がお集まりになりました。

当日の様子が翌日の毎日新聞・岩手日報に掲載されましたので、下記ご紹介させて戴きます。

<大槌 犠牲者へ追悼の演奏 旧庁舎前で、伊人音楽家>
出所:「毎日新聞 2018年5月20日付朝刊」

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<旧庁舎に鎮魂の音色 大槌でバイオリンコンサート>
出所:「岩手日報 2018年5月20日付朝刊」

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【千厩国際倶楽部にて】

2018年5月20日(日)正午より、千厩国際倶楽部にて、"エコロジー"をテーマとした  Green & White Day(緑と白の日)と銘打った昼食会を開催いたしました。

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イタリアの町々で開催されている夜会のような大規模なものを、 町おこしの一環として千厩の街中でいつか開催することが出来ればと、 手始めに千厩国際倶楽部敷地内で小宴会の開催となりました。

本場イタリアでは、エコロジーをテーマとして、繰り返し利用できるグラスやお皿を持参し、 予め購入したチケットと交換に持参した食器に食事を受け取って席につき、食事や会話を楽しみ、 夜遅くまで地域の人々が集まって交流を深めております。

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今回の開催は準備期間も短く、まずはイメージだけでも理解戴ければとの想いから、子供達のことも考え、 昼の明るい時間帯で開催をさせて戴きました。将来的には千厩地域主催の会に発展して欲しいものです。 まずは地域社会の老若男女が親睦を深めることが、町おこし、地方振興に繋がって行くのではないでしょうか?

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今回は、外国からの参加者も多数おられましたので、昼食のあとで日本の茶道を楽しんで戴きたいと考えました。 千厩でお世話になっている村上さんに、日曜日にお茶を振る舞って下さる方はいないだろうかとご相談したところ、 千田清子様(裏千家)をご紹介戴き、お陰様で6人の女性が野点(のだて)を設営して下さいました。 外国人はもちろん、他の参加者からも大好評でした。皆様本当にありがとうございました。

今回のイベントには、大船渡からも子供達や先生方が参加して下さいましたが、千厩や他から参加の若者たちと、 初対面にもかかわらず楽しく会話して笑いごろげている様子を見て、本当に嬉しく思いました。未来が明るく感じられたからです。 未来を担う子供達を中心にあのような長テーブルランチをこれからも続けたいと思いました。

石巻から来てくれた高校生の佐藤寛哉さんは、当財団が「ともだちカレー」イベントを開催した際に 親しくなり、その後もイベント開催の際には必ず駆けつけてくれる関係となりました。3月11日 に東京で開催したシンポジウムでもスピーチをしてくださったのですが、今回も自分の言葉で しっかりと意見を述べられていたことに一同感激しました。

(スピーチ内容)

僕は今年の3月11日に東京に行って来ました。 僕は慶応大学で東北からありがとうという題名で10分間のスピーチをしてきました。 震災で様々な思いをした人の貴重な体験を聞くことができました。 僕は100人の前でスピーチをするのは初めてでとても緊張しましたが、なんとか乗り切りました。 スピーチをする前は、10分は長いなと思っていましたが、実際話してみるとあまり長くは感じませんでした。 僕は100人の前でスピーチするというあまり経験することができない貴重な体験をすることができました。 この経験は僕に新たな課題をもたらしてくれました。僕は大勢の人の前に出るととても緊張してしまい早口になってしまう事や、 なるべく人の目を見ながら話すなど、普段はなかなか気づかないことが課題として出てきました。 この課題を次に生かして頑張りたいです。

今年は震災から7年。時が経つにつれて被災地東北に訪れる人が少なくなってきました。 仮設住宅がどんどん少なくなっていく中で、以前は3ヶ月に一回くらいは会えたのに、 最近ではタヘルさん達と一緒にカレーなどを作る機会がどんどん少なくなってきました。 僕はタヘルさん達との関係をカレーだけにはしたくなく、もっと東北や被災地を盛り上げていくために話し合いをしました。 人がいなくなって来ている地域や限界集落と呼ばれてしまっている場所が増えて行く中でもっと人を呼び込みたい。 震災を風化させたくない。そういえばそんなこともあった、みたいに思われるのはよくないと思いました。 実際はこのようなことがあって、あの日は困ったんだよ、とか、テレビで放送されないような被災地の現実に触れてほしい、 そして東北に足を運んでくれる人を増やしたい。そのためには、何かアクションを起こさなければ何も変わらないと思いました。

僕が考えた案は、世界中のカレーを1つの場所に集め、長い机を出してカレーを食べながら皆でワイワイ会話を楽しみながら、 カレーの食べ比べをしてみたいです。これをする事によって全国のカレーが好きな人や趣味で食べ歩きをしている人達を被災地に呼び込めると思いました。 長い机を置くことで、たくさんの人が座って様々な話ができると思いました。

もう1つは、音楽のフェスを開くことです。これは有名なミュージシャンを呼んだりして、若者を被災地に呼び込もうとする案です。 この案は、3日間かけて行います。そして必ず3日間、毎日始まる前に震災の体験を話したりして、 あの時はたくさんの支援をありがとう、みたいに全国の皆さんにしてもらったことなどを言ってから始めれば、 来ている人達も喜ぶし、僕たちもありがとうが伝えられると思ったからです。 僕たちはアクションを起こして行って東北を盛り上げて行きたいと思います。

 

【東山中学校、千厩高校にて】

5月21日(月)10:45から一関市立東山中学校(小坂晃美先生とのご縁)、5月22日(火)14:40から岩手県立千厩高等学校(山本和歌先生とのご縁)にて、演奏会を開催することができました。

これからの時代を担う若い学生の皆さんに、世界的に活躍されているPelosoさんの演奏会をプレゼントさせて戴きました。 東山中学校では中一から中三までの約150名が、千厩高校では高二、高三生の約250名が、 きらきらと目を輝かせて熱心に演奏を聴き入ってくださいました。 そして、東山中学校では演奏のお礼として、全員で校歌を歌ってくださいました。 生徒の皆さんに、何か大事なメッセージを感じとって戴けましたら幸いです。

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カテゴリ:Staffレポート

2018年05月23日 12:00 admin

2018.03.19 09:30

第7回自立支援シンポジウム「東北から、ありがとう! Thank you from Tohoku!」の開催 (3/11 慶應義塾大学 三田キャンパス)

【はじめに】

震災から7年目を迎える2018年3月11日、7回目となる、自立支援シンポジウムを開催いたしました。

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初めに、東北から、ご家族の大事なご命日にもかかわらず万難を排してご参加くださり、 東北を代表するかのように "Thank you" を言って下さった武山郁夫さんや米沢祐一さんご一家、 そして佐藤寛哉君には心から感謝申し上げます。

演者の一人、武山さんは、地元の方々と2016年度にオランダ式水耕栽培施設の共同運営を立ち上げ、希望に向かって歩まれております。 その武山さんより、シンポジウムの参加者に「東北からありがとう」のスピリットから、施設で栽培したトマトとパプリカを参加者全員にプレゼントして戴きました。 武山さんありがとうございました!

また、皆様からたくさんのご寄附を戴きましたこと、御礼申し上げます。

シンポジウムの前半は東北からいらして下さった方から個別にお話を聞かせて戴き、後半はパネルディスカッションを行いました。 会場からもご質問やご意見などを通してご参加いただき、ご協力に感謝いたします。

会場は慶應義塾大学 三田キャンパス内の南館ディスタンスラーニング室で、同校の大学院法務研究科 教授Davi G.Litt(リット ディビット ジェフリー)先生のお取り計らいにより、 会場を使用させて戴けることとなりました。先生には準備から当日の会場設営まで様々なご支援を戴き、一同厚く御礼申し上げます。

【次に、各講演の様子をご紹介させていただきます。】

(米沢祐一(よねざわゆういち)さん  陸前高田市)

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2011年3月11日の震災当日、米沢さんは鉄筋3階建てのご自身のビルの屋上に避難しましたが、 そこにも津波が到達し、最後は煙突部分に登って九死に一生を得られた方です。 悲惨な話ですが、陸前高田市が指定した避難所の市民センターに避難した大勢の方達が津波の犠牲者になりました。 その中に、ご両親と弟さんがおられたのです。シンポジウムには、7年前の3月11日に着用していたジャンパー姿で参加され、 ご自身が避難時に撮影した衝撃的な津波の映像を初めて公開戴きました。 この酷い津波を目前に撮影されていた米沢さんの冷静沈着さに感嘆するとともに、津波の恐ろしさ、その中に入ったらとても助からないことを実感しました。

米沢さんは、市からビルの買い取りを要請されながらも、街に震災の足跡を残す施設が何も無くなってしまうことに疑問を持ち、 ご自身が助かった建物を震災遺構として残す決意をされています。震災後数年は無税だった様ですが、 その後米沢さんには年間60万円の固定資産税が課せられているとか、大いなる疑問を感じます。 米沢さんは、震災後に、ボランティアとして助けて下さった人々への恩返しの気持ちで、これまで約3500人の見学者を受け入れ、 ご自身のビルで自らの被災体験を説明されてきています

私共としては陸前高田市には固定資産税は免除して戴くだけでなく、今後ますます市を訪れる方達にとっては、 米澤さんの建物は、失礼な表現かもしれませんが、非常に大事な観光資源になるはずですから、大きなご支援を米沢さんご一家にお願いしたいと思います。

(武山郁夫(たけやまいくお)さん  石巻市)

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武山さんは震災当時、仕事の関係でご家族と離れて静岡におられましたが、大川地区にお住まいだったお母様、奥様、 そしてお嬢様の3人が車で逃げ出している途中、津波に巻き込まれて亡くなられました。 震災直後に大川地区に戻られ、自ら重機を使って多くのご遺体の捜索をされましたが、そうした悲痛な体験を通したエピソードをお話くださいました。

生きている意味も失い、一時は自殺も考えられたそうで、その当時のインタビュー映像も出席者の皆様にご覧いただきましたが、 今では、そういった苦難を見事に乗り越えられ、まさに自力で立ち上がり、希望に向かって歩まれていることは、"武山さん、頑張って!" と叫びたい気持ちです。

最近では、北海道で離れて暮らすご子息が結婚され、お嫁さんから「お父さん」と呼ばれた時、 家族が増えたことを心の底から喜ばれたようで、笑顔を交えながらはにかんでお話されていたご様子が印象的でした。

(佐藤寛哉(さとうひろや)さん 石巻市)
(中村浩行(なかむらひろゆき)さん 大船渡市)
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石巻の仮設住宅で暮らしていた佐藤寛哉さんは、震災から数年経過し、世間の関心が薄くなっていく中、 当財団が「ともだちカレー」イベントを開催した際に親しくなり、その後もイベント開催の際には必ず駆けつけてくれる関係となりました。 3月10日に中学校を卒業し、そのまま今回のシンポジウムに来てくれたのですが、堂々としたスピーチに参加した皆様が、東北の明るい未来を確信できたのではないでしょうか。 東北の海岸線沿いに景色を覆い尽くすほどの巨大な堤防が建設されたことについて、出席者から意見を求められた際にも、 住民の意思を無視してそのような設備を建設することに果たして意味があるのか、という疑問を投げかけ、自分の言葉でしっかりと意見を述べられていたことに一同感激しました。

中村浩行さんは、震災時に障害者の自立支援を行う施設にて働いておられましたが、高台へ避難した状況や、その後の対応等お話しいただきました。 震災のご経験から福祉避難所を立ち上げられ、現在は、グループ内の児童養護施設にて活躍されています。

(パネルディスカッションの様子)
(ビル・ルイスさん 奥州市)
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昭和63年に来日したビル・ルイスさんは、高校の英語講師以外にインターナショナルILCサポート委員会の活動をされていて、 奥州市国際交流協会と協働しながら、ILCプロジェクトの実現に努力されています。実現すると、東北にやってくる外国人研究者や技術者、 その家族のニーズを行政や民間団体、企業に届ける仕事は益々重要になることでしょう。

私共でもILCが東北にとっていかに大事なプロジェクトかよく理解していますので、是非実現して戴きたいものです。

(菅原正義(すがわらまさよし)さん 平泉町)
(佐藤良規(さとうりょうき)さん 一関市)
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前平泉町町長である菅原さんは震災直後から一関市、藤沢町と合同の支援本部を設置して車両や大量の水、食料提供や職員派遣、 避難者の受け入れなどで陸前高田市を支援されてきた為に特別な想いもあったそうで、 私たちが、被災者の方々のために最前線で尽力して下さった役所の方達にも感謝の気持ちをお届けしたいとの思いで、 陸前高田市役所へカレーの提供をした際には、活動趣旨に大いに賛同してくださり、公務の合間に昼前から現場へ入ってお手伝いをして戴きました。

現在、菅原さんは我々の活動における大事な存在となられ、奥様とご一緒に毎回支援活動をお手伝い戴いております。菅原さん、奥様、ありがとうございます。

佐藤良規さんは一ノ関藤沢町の住職で、津波被害は無かったのですが、ご本人は釜石から一ノ関に帰る際に津波に遭遇し、奇跡的に生き延びることができたそうです。

お坊さんとして被災者の心のケアをすべく、話を聞く活動に力を入れておられ、現在は、子ども支援NPO「はまわらす」を通じて活動をされているそうで、 その活動内容もご紹介いただきました。子ども達が 地域の「自然」「人」「暮らし」に関わり、その中で子ども達が本来もっている 「生きる力」が引き出され、 たくましく育っていく。そのための自然体験活動を行っているそうです。

(会場から)

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【特別音楽プログラム】

前川健生(まえかわけんしょう)さん (テノール)
赤松美紀(あかまつみき)さん (ピアノ)
富永美樹(とみながみき)さん (ソプラノ)
渡辺純子(わたなべじゅんこ)さん (ピアノ)
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会の最後に特別音楽プログラムに参加して下さったお二方ですが、テノール歌手の前川さんは二季会で活躍中です。 ご自身僧侶の資格をお持ちですが、音楽も祈りと考えておられ、音楽を通じて人々に明日への活力を持ち、自身と向き合って欲しいとのことから、 今回のプログラムに参加して下さいました。

ソプラノ歌手の富永さんは、慶応大学ご出身で、10年間の銀行勤務をしていた際に趣味で歌を学んでおられ、 佐多代表の友人である木下尚慈氏の特別なお計らいでピアノの渡辺さんとお二人で駆けつけてくださいました。 富永さんは、2001年9月11日の同時多発テロがあった際に、世界貿易センタービルの80階に勤務していて奇跡的に助かったご主人の経験から、 人生は何があるかわからない、日々を大切にして生きて行きましょうと、今回のイベント趣旨にも賛同いただいてのご参加となりました。

多くの皆様のおかげで、素晴らしい会となりました。ありがとうございました。

カテゴリ:Staffレポート

2018年03月19日 09:30 admin

2018.01.18 13:05

夕食会ミーティング(12/23 2017岩手県千厩町 千厩国際倶楽部)

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12月23日の夕方、我々の活動拠点である千厩国際倶楽部に、千厩周辺地域の方々を中心に約30名で夕食会を開催致しました。 千厩町近郊以外からは、陸前高田市から米沢様ご家族、奥州市からビル・ルイス様、平泉町の菅原様などの参加がありましたが、私たちは本当に一つの家族です。

当施設で夕食会を開催する時、畠山様ご夫妻にスキヤキを用意していただくのですが、今回は急病で入院となってしまい、出席が出来なかったのが心配でした。 しかし、畠山様はすぐに回復して病院から退院し、自宅で年末年始を楽しむことができましたとの知らせを受け安心しました。私たちは皆、彼の健康を願っています。

夕食会では、参加者全員がスピーチをして、彼らの正直な考えを聞き、東北と日本と世界でお互いの愛を交換することができました。 世界中を歩き回っている代表理事は、いつも東北と世界に対する彼の考えと愛について、非常に率直に話します。

陸前高田市 米沢商会代表取締役の米沢祐一様は2011年3月11日の震災当日まで、陸前高田市中心部で包装用品店を営んでおられましたが、現在は仮設店舗にて営業を続けておられます。 震災当日、米沢様は鉄筋3階建てビルの屋上に避難したが、そこにも津波が到達し、最後は煙突部分に登って九死に一生を得たとお聞きしました。 残念ながら、別の場所に避難したご両親と弟さんが帰らぬ人となってしまったそうです。

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米沢様は市から建物とその物件を売却するよう求められましたが、ご自身が津波被害から九死に一生を得た建物を後世の為に残すことを決められたそうです。

米沢様の所有する建物の近くに新しい陸前高田駅の建設が予定されており、 その線路脇までは、町全体が高さ8メートル嵩上げされましたが、 米沢様の建物は嵩上(かさあ)げ対象区域から外れており、幸運にも現時点では建物を残すことができるそうです。

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米沢様はご自身が助かった建物の煙突に「津波到達水位」を示す看板を設置されましたが、震災を風化させず、 次に津波が来たときには誰にも死んで欲しくないとの願いが込められております。 奇跡的に生き残った自分が出来ることは、一日一日を全力で生き、悔いが残らぬようにすることと、 人と交わした約束は絶対に守るようにつらぬくのだと言われています。

建物には多くの来場者があり、それを米沢様は受け入れているので、説明に多くの時間を費やしています。 代表理事は米沢様の像をつくり、「津波到達水位」を示す看板を設置した煙突に置きたいと考えております。 それは、津波が体にちょうど約1インチに達したことを示すこととなります。 私達は、彼の生存には理由がると信じておりますが、これまでの彼の行動に敬服しております。

米沢様の願いを大切に心に留め、近い将来、この像の設置を実現するために行動し、前進するつもりです。

今後、我々は2月の最も寒い時期に、三陸地区で今でも仮設住宅に住まわれている方の為にイベントを開催する予定です。 また、2018年3月11日には、慶應義塾大学の三田キャンパスにて7周年記念シンポジウムを開催します。 今回のテーマは「東北からありがとうございます!」となります。

愛と平和の精神を持った多くの場所から多くの人々が出席できることを願っています。

カテゴリ:Staffレポート

2018年01月18日 13:05 admin

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