一般財団法人 連帯 東北・西南 RENTAI TOHOKU-SEINAN

一般財団法人 連帯 東北・西南 RENTAI TOHOKU-SEINAN

  • 日本語
  • English
  • Francais
  • Deutsch
  • 中国語



2013.04.13 18:40

陸前高田市役所でイベント開催(04/11 2013 岩手県陸前高田市市役所)

4月11日(木)岩手県陸前高田市役所にて「ともだちカレー®」を無償提供し、職員の皆様を励まさせていただきました。

2013-Apl-11-img1.jpg 2013-Apl-11-img2.jpg

陸前高田市は東日本大震による津波で死者1556人、 行方不明者218人(2012年12月31日現在)が出ており、 岩手県の中では一番大きな被害を受けています。 震災発生から2年以上の長い年月がたったにもかかわらず、まだまだ復興という状況にはありません。 復興に向けてご自身も被災者である方も多い中、頑張ってこられている市役所の皆様も絶望感を払拭できずにいることも伺い、 市役所の皆様に御礼と激励の気持ちを伝えたいとカレーイベントを企画・実行させて戴きました。

連帯東北・西南では主に仮設住宅にてカレーイベントを開催してきましたが、 公共機関でのイベント開催は、昨年5月の高田市立広田小学校に続いて2回目となります。 これまでは、仮設住宅にお住いの皆さんを励ますこと、元気を出して戴くことが目的でしたので、 仕込みの作業も被災者の皆様に参加戴く形で現地にて行ってきましたが、今回は主旨も異なり作業時間も限られていましたので、 前日から仕込みを行い、現地での作業は最小限になるように準備をしました。

作業は、いつもお世話になっている千厩町南交流センターにて行いました。 事前にプランを立てて準備したのですが、予定外の買い出し作業が発生するなどし、 作業を担当する予定の人数が減ってしまい、地元千厩町の皆さんにも応援してもらい対応しました。

2013-Apl-11-img3.jpg 2013-Apl-11-img4.jpg

昨年の5月に岩手県陸前高田市立広田小学校にて開催された運動会で「ともだちカレー®」を無料提供し、 子供たちやその家族の皆さんを励まさせて戴きました際に、運動会に出ていたある子供さん(小学5年生のケイスケ君)と親しくなりました。 そして、彼が暮らす傍の仮設住宅(陸前高田市広田町大久保第2仮設団地)にて、7月7日(土曜日)の七夕の日に再びカレーを提供し昼食会を兼ねたイベントを開催しました。 そのお母様と親しくさせて戴いていたことから、今回のイベントの話をしたところ、被災者であられるにもかかわらず、ぜひともお手伝いをとの申し出を受け、朝から市役所の現場にてご協力をいただきました。

2013-Apl-11-img5.jpg 2013-Apl-11-img6.jpg

川崎町の焼肉レストラン(格之進)を営んでおられる千葉様は、新店舗の開店が間近で大変な中、 スタッフの小山さんを連れて朝から現場のお手伝いに来てくれました。 我々が親しくしていただいている藤沢町の住職、佐藤様も昼前には応援に駆け付けて下さいました。 千厩町ロータリークラブの小野寺様は当日現場に参加できないからと、大変有難いことに36Kgの鶏肉を無償提供して下さいました。 米国から参加のMarieさんは、南相馬でボランティア活動をした後に我々の活動に参加し、前日の仕込みから手伝ってくれました。

2013-Apl-11-img7.jpg 2013-Apl-11-img8.jpg

有限会社青木商事の青木猪三生様は、効率的にナンブレッドを焼けるようにと、本格的な鉄板焼機を貸して下さいました。これのおかげで、非常に作業がはかどりました。

2013-Apl-11-img9.jpg 2013-Apl-11-img10.jpg

これまでのイベントでは、その場でカレーを盛って差し上げてきたのですが、今回は市役所の限られた昼休み時間内に効率よく配ることが必要だった為、 昼休みの前にあらかじめカレーとナンブレッドをパックに詰めておき、皆様に配布する方法としました。300食の準備でしたので、 すべてを事前に用意することもできず、一部の方には少しお待ちいただくこともありましたが、正午12時からスタートして15分程度で300食全てを無事配布することができ、一同ほっとした次第です。

2013-Apl-11-img11.jpg 2013-Apl-11-img12.jpg

平泉町町長である菅原様は震災直後から一関市、藤沢町と合同の支援本部を設置して車両や大量の水、食料提供や職員派遣、避難者の受け入れなどで陸前高田市を支援されてきたそうです。 また、陸前高田市長ご自身が奥さまを亡くされて、被災者であられるにもかかわらず、市民の為に奔走する姿勢に大変感無量であられたと聞いております。そのような背景もあって、 我々の活動趣旨に大いに賛同してくださり、公務の合間に昼前から現場へ入ってお手伝いを戴きました。菅原様の笑顔と手際がよい作業には、暑く御礼申し上げます。

市役所に対して慰労目的でのイベント開催をすると代表から聞いたとき、我々スタッフもびっくりしましたが、我々の活動目的が自立支援であることから、 市民の自立を支援する為に日夜努力をされている役所の皆様を励まさせて戴くことは勿論ですが、 私たちの本当の希望は被災者の人々にこそ一日も早く立ち上がってこういう私達の運動を共にやろうという前向きな気持ちになって戴きたいのです。 そして、今回のイベントを終えた後に市役所の皆様から「今回だけで終わらないで、またお願いします」と言われた時、よけいにそういう思いを強く致しました。

今回開催されたイベントの様子は岩手日日新聞にて記事が掲載されておりますので、ご覧下さい。

連帯東北・西南スタッフ 北出昇

2013/4/13付け岩手日日新聞

2013-Apl-13-岩手日日.jpg

カテゴリ:Staffレポート

2013年04月13日 18:40 admin

インフォメーション

連帯東北・西南
具体的な支援活動

各地の支援をレポートします。

最近の記事

  • 陸前高田市役所でイベント開催(04/11 2013 岩手県陸前高田市市役所)