2011.07.30 10:21
ボランティアレポート:2011年7月30日 -浦戸諸島 桂島-
海苔養殖に使用するいかだの網を作る作業と、いかだに括り付けるための縄を切る作業を行いました。膨大な量の網と縄があり、毎年これだけの量を作っているのか伺うと、今年は津波で流された分も含めて作っているとのことでした。通常、いかだはそれぞれの漁師がご自分の分だけ作るそうですが、今年は島の漁師全員で協力し作っていると仰っていました。32年間漁師を続けている方が、「今年は稼ぐのではなく、まずは生きる。」と仰っていたのが非常に印象的で、その一言に島の結束力を感じました。
カテゴリ:宮城県浦戸諸島 桂島|連帯東北アクティビティ
2011年07月30日 10:21 admin
















同時に催されていた東北マルシェ&食堂のスタッフも、住田町から来たボランティアの方たちでした。
なお、住田町の木造仮設住宅は、多田町長の英断で建築され、
被災地をニュースで見るのと実際に見るのでは、ものすごい違いがありました。ニュースで家が流されていく映像を見た時に比べ、実際に流されて横に倒れた家を見たら、その悲惨さがあまりにも強く伝わってきました。
今回は海苔網を束ねる作業と海苔網の材料のロープ切り、輪作りの手伝いをしました。
■活動内容
テレビやインターネットの報道で得た情報ではなく、現地の方の話を伺い雰囲気を感じることが、いかに大切な事であるのかが分かりました。現在も、地震の影響は確かにあり、海辺には押しつぶされてしまった家や公共施設などが散乱し、浜辺には海から流れてきたコンテナやゴミなどが溢れ、港では液状化現象による地割れが現れていました。また、我々の来る前日にようやく瓦礫の撤去作業が始まったようで、行政の対応の遅れを感じるところもありました。
現地の漁師の方々と接し、そのたくましさに驚きました。
カキ養殖用いかだの竹材運搬・加工などを手伝いました。
島での活動は、漁師さんにご指導頂き、カキ養殖用と海苔用いかだに必要な、竹の搬入・搬出の力仕事と、ロープ加工作業を主にお手伝いしました。
・乗車定員は7名、5名まで寝られます
秋の海苔養殖種付けまでに850台のいかだを作らなければならないのに、まだ300~400台の筏しか完成していないとのことです。網を張るためのロープを半田ごてで決まった長さに切るという単純な作業ではありますが、数少ない漁師さんたちだけではそういった作業も手伝ってもらえると非常に助かるとのことでした。
また海苔養殖の時期以外では、潮干狩りでのアサリやワカメで生計の一部を担っていたそうですが今回の震災で地盤沈下が起こって水面が上がり、アサリ等が取れなくなったことも伺いました。
