一般財団法人 連帯 東北・西南 RENTAI TOHOKU-SEINAN

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2019.07.29 11:56

Green&White Day Lunch -Ecological Living-(6/8 2019岩手県千厩町 千厩国際倶楽部)

6月8日(土)12:00より昼食会「Green&White Day Lunch -Ecological Living-」を我々のベースキャンプ「千厩国際俱楽部」にて開催しました。 当初の予定では、昨年と同様に屋外にて開催を予定していたのですが、天気の影響で室内での開催となりました。 会の後半には、晴れ間もみえ、エコロジーをテーマにした昼食会にふさわしい雰囲気に満たされました。

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昼食会は、児童養護施設の小学生から高校生までのお子さん(5名)と職員の皆様、千厩高等学校の生徒会を中心とした生徒の皆様(11名)と山本先生、 またいつも協力していただいている地域の方々にもお越しいただきました。

東京からは、アパレル関係の会社を経営されている森城さんご夫妻、東京プリンスホテルの中華料理のシェフ李亜紀栄さんにお越しいただきました。 森さんご夫妻、李さんは、昨年の活動から続けて参加していただいております。

参加者の国籍は日本をはじめ、中国、台湾、フランス、パキスタン等、文化交流の場ともなりました。

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当日は、李シェフによる水餃子、移動トラック『から丸』店主赤間久弥さんからご提供いただいたから揚げ、 『ミートレストラン格之進』さんからご提供いただいた黒毛和牛ハンバーグ、いつも我々をバックアップしてくださっている地元有志の村上さんお手製カレーがふるまわれました。

また、参加者の方々にも、多くの料理を持ち寄っていただき、賑やかな食卓になりました。

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昼食会途中、参加してくださったお子様の自己紹介の場が設けられ、初めましてのお子さん同士が交流する機会となりました。 また、千厩高等学校の皆川さん(1年)からは、英語と日本語でのecoをテーマにスピーチをしていただきました。 大変興味深い内容でしたのでここに掲載しておきます。

昼食会後、去年と合わせ二度目の参加になる千田清子様(裏千家)と千田様ご紹介のご婦人の方々に、千厩倶楽部の和室にて茶会を開いていただきました。 皆様のお点前に参加者一同お抹茶とその所作に感嘆しておりました。

こちらも2度目の参加になります三味線奏者の佐々木博典さんには、3曲披露していただきました。昼食会を締めくくるのにふさわしい素晴らしい演奏でした。

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「Green&White Day Lunch -Ecological Living-」自体、去年の5月から2度目の開催になりますが、 地域の皆様をはじめとしたご協力があって、こうした活動が継続的に行えています。 弊財団の活動も約8年がたちました「復興支援」だけでなく「まちづくり」にも貢献できるよう今後も皆様のお力を借りながら地域に根ざした活動をしてまいります。

【スピーチ内容】

Have you ever seen this mark?
It's called "carbon footprint mark"
The number shows how much CO2 the item discharged when it's produced.
You can see them on some items such as potato chips, cleaning products or even sausages.
Did you know that they release a lot of CO2 and to be atmosphere is one of the cause is global warming?
Due to global warming there is less and less sea ice and drift ice.
It is said that some growing areas like Tuvalu may disappear into the ocean eventually.
So we have to try to stop global warming.
What should we do?
One of the best ways to stop global warming is to reduce CO2.
CO2 is discharged when we use energy.
To reduce CO2 we must try to buy things that have carbon footprint mark with lower numbers.
Thank you for listening.

皆さんはこのマークをみたことありますか?
これはカーボンフットプリントマークと呼ばれるものです。
この数字は、製品を作るときにどれだけのCO2が排出されているか示すものです。
これは、ポテトチップスや洗濯洗剤、ソーセージについています。
CO2排出が地球温暖化の原因であることをしっていますか?
地球温暖化のために海氷や氷河が少なくなっています。
ツバルのような場所は海に消えてしまうと言われています。
私たちは地球温暖化を止めなくてはいけません。
私たちは何をすべきでしょう?
最善の策は、CO2を減らすことです。
エネルギーを使ったときにCO2は排出されます。
CO2を減らすためには、カーボンフットプリントマークの数値が低いものを買うべきなのです。ご清聴ありがとうございました。

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カーボンフットプリントマーク
青い丸の中に「製品がその一生のうちに排出する温室効果ガスをCO2に換算した数値」が表示されている。

カテゴリ:Staffレポート

2019年07月29日 11:56 admin

2019.07.29 09:01

第8回自立支援シンポジウム「光に向かって‐国の成功のカギは若者たち Youth, key to success of a Nations‐」の開催 (3/16 2019 千厩国際倶楽部)

2019年3月16日(土)、千厩国際倶楽部にて「第8回 自立支援シンポジウム 光に向かって‐国の成功のカギは若者たち‐」を開催致しました。 今回のシンポジウムのテーマは「若者」です。

昨年の第7回シンポジウムより、我々は「若者」を焦点に合わせ活動してまいりましたが、 この1年間、児童養護施設のお子さん、千厩高校の生徒の皆様、東山中学の生徒の皆様と、様々なプログラムを通して交流してまいりました。

今回のシンポジウムは、今年千厩高校を卒業した鈴木さん、小野寺さんに司会進行を務めていただきましたが、 「若者」が主役のシンポジウムにふさわしい司会進行ぶりでした。 このシンポジウムを通して、我々の活動を皆様にご周知いただくとともに、参加してくれた「若者」たちが、 何かしらの気づきを得て、成長する機会になれば幸いです。

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第1部では、我々の活動で恒例となっております「友達カレー」を参加者の皆様と一緒に作りました。 ほうれん草チキンとチキンバターマサラの2種類で、カレー作りは、参加者同士の親交を深める機会となりました。 悪天候のために当初は屋内で予定していた会食でしたが、奇跡的な回復のおかげで、屋外で自然を楽しみながらいただくことができました。

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第2部は、千厩国際倶楽部横の120年の歴史ある蔵にてスタートしました。 この蔵は、最近モスクにリフォームされたのですが、シンポジウムでは、参加者の皆様に新しくリフォームしたモスクをお披露目するとともに、 実際の合同礼拝の様子を見ていただきました。

続けて、千厩国際倶楽部に戻り、アハマド・ファテラフマーンさんによりコーランの2章が朗読されました。 和訳も紹介され、そこには「宗教には強制があってはならない」と記されていました。その後、学生の皆様にいくつかのスピーチを披露していただきました。

千厩高校の生徒会の方々が千厩高校の歴史と教育内容についてプレゼンテーションをしてくださいました。 続けて、司会を務めていただいた小野寺さんに、地元ゆかりの源義経の恋仲にあった皆鶴姫にまつわる伝説を披露していただきました。 地元愛あふれる熱のこもったスピーチに大変感銘をうけました。

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司会を務めてくださった鈴木さんと小山さん(千厩高校3年)からは、岩手県に誘致を進めている 大型研究施設International linear Collider(国際リニアコライダー)についてのスピーチを行なっていただきました。 ILCとは、一体どういったものなのか、そして地元にどのような恩恵がもたらされるのか具体的な数字を用いて説明してくださりました。 国際的な研究機関が岩手に設立されることは、震災からの復興の象徴にもなるはずです。

昨年の第7回シンポジウムの際も、素晴らしいスピーチをしていただいた佐藤さんには、今回「震災後に新たにうまれた心」と題したスピーチをしていただきました。 震災時に、せまりくる波を逃れ必死に生きようとしたにも関わらず亡くなってしまった人が2万にのぼります。 しかし一方で、毎年2万人以上の人が、自ら命を絶っている現状にご自身が嘆きを覚えているという、心の痛みを我々に共有してくださいました。 生と死について改めて考えさせられました。

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我々の活動に地元からご支援いただいている岩本先生の娘さんで東京の高校に通われている岩本いぶきさんには、 少子高齢化社会や情報化社会などの日本の現代社会の問題を自身の海外経験を踏まえながらお話していただきました。 現代日本で生きるヒントを教えていただきました。

最後の学生によるスピーチは、陸前高田出身の菅野さん(美術大学2年)にご自身が経験した勇気と自立の物語についてお話いただきました。 震災後、お母さまを亡くされながら、お母さまの遺志を引き継ぎ夢に向かって力強く生きていることが伝わってくるスピーチに、私たちも励まされた思いです。

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第3部は、困難を乗り越えた先駆者たちから「若者」へ向けたお話でした。 石巻市の武山さんは、震災でお母さま、奥様、娘さんを亡くされました。我々がはじめてお会いした当時、自殺したいとおっしゃっていたのです。 しかし、復興活動の一貫で、オランダ農法を取り入れたハウス栽培に取り組みながら、徐々に希望をとりもどし、今では、立派なトマトとパプリカを最新の栽培方法で育てていらっしゃいます。 さらに、今年は息子さんがご結婚され、またご自身も新たな奥様を迎えることになりました。 そんな武山さんからのメッセージはどんな困難も乗り越えた先には生きる希望が訪れるということでした。

陸前高田の米沢さんも災害によってご家族を亡くされました。ご自身は津波に飲み込まれる寸でのところで助かりました。 米沢さんからは3点困難を乗り越えるために重要なことを教えていただきました。 1つは、愛する人がいる。2つ目は、誰かに思われていること認識する。3つ目は、あるがままの自分を受け入れることでした。

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はるばる吉里吉里からお越しいただいた高橋住職は、震災の被害にあった役場を震災遺構として保存する運動に取り組まれました。 結果は残念ながら解体が決まってしまいました。そんな高橋住職のメッセージは、誰しもが後悔をすることがある。 だからこそ、もし決断を先延ばしにすることになっても後悔を少なくする生き方をしようということでした。

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そして代表理事の佐多からは、今後の日本を支えていく「若者」たちにはインターナショナルマインドをもっていてほしいと伝えられました。 今回のシンポジウムも、その目的意識が色濃くでたものでした。他者と違いを認めつつ自らの道を切り拓いていく「若者」がこの千厩国際倶楽部から将来でていくことを私たちは切に願うとともに、 その一助になるよう今後も活動をつづけてまいります。

今回シンポジウムにご協力いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。 皆様のお力添えなくして、シンポジウム開催にはいたりませんでした。今後も皆様のお力を借りながら日々活動をつづけてまいります。

カテゴリ:Staffレポート

2019年07月29日 09:01 admin

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